0から始められるSWOT分析のやり方【テンプレート付き】

マーケティング基礎知識

SWOT分析って何?使ってみたいけど、うまく埋められない・・・

そんな方へ、SWOT分析の使い方を図解しながら解説していきます。

本記事を読めば以下内容がわかります。SWOT初心者の方も、0から分析を始められる内容となっていますのでご安心ください。

  • SWOT分析とは何か
  • どんなときに使えばいいのか
  • SWOT分析の具体的なやり方
  • そのまま使えるSWOT分析テンプレート

本記事を書いた人

リコッタ
リコッタ

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

SWOT分析ってなに?どんなときに使うの?

SWOT分析とは、ビジネスを取り巻く環境を4つの軸で整理することで、取るべき戦略を導き出すフレームワークです。

SWOT分析とは
  •  Strength:強み
  •  Weakness:弱み
  •  Opportunity:機会
  •  Threat:脅威
S,W,O,Tは上記4つの軸の頭文字から取っていて、「SWOT(スウォット)分析」と呼ばれています。

SWOT分析では、ブランド力や認知度といった内部要因と、法律や競合といった外部要因を、ポジティブなもの、ネガティブなものの計4つの領域に分けて整理していきます。

SWOT分析の整理図

どんなときに使うもの?

SWOT分析とは、企業や事業の戦略を決めるときに使います。

例えば、「来年の事業戦略を決めたいから、たたき台作ってきてくれ」と上司に言われたら難しいですよね。

事業の方向性を決めるためには、様々な視点での考察が必要なため、どこからどうやって戦略を立てればいいのか困ってしまいます。

そんなときに、SWOT分析を使うと、事業の内側、外側から課題や展望を整理することができ、論理的に戦略を立てることができるのです。

SWOT分析のやり方【3ステップ】

会社や事業の戦略立てに使うのはわかったけど、どうやって使えばいいの?

SWOT分析を知っていてもうまく使いこなせない人も多いのではないでしょうか。

ここでは、実際にSWOT分析を使った戦略立ての手順を、事例を使いながら解説していきます。

SWOT分析の手順

では早速、「国内マス市場向けのシャンプー事業」を例に、SWOT分析で戦略を考えてみましょう。

STEP① 目標を設定する

まず、戦略で達成したい目標を設定します。

例えばある学校のサッカー部が3か月後の目標として、全国一位を目指しているのか、地区大会一位を目指しているのかによって、練習メニューは変わりますよね。

目標設定が曖昧だと、分析ができてもどの戦略にすればいいのかの基準がなく、議論が迷走してしまうことになります。

戦略を決める前に、シェア+〇%、営業利益+〇%、売上前年比〇%など、自分たちがどこを目指しているか明確に部内で決めてから分析を始めましょう。

また、以下前提条件についても明確にしておくと議論が散らからなくてよいです。

  • どの領域の目標か(会社全体か、ブランド単位かなど)
  • 目標を達成したい期間(いつまでに達成したいのか)
  • 対象顧客(前年代か、海外顧客も含めるのかなど)

STEP② SWOTを埋める

目標が定まったら、早速SWOTのそれぞれの軸で、事業の内外の状況を埋めていきましょう。
架空のブランドですが、国内マス市場向けシャンプーを例に作ってみるとこのような形で埋まっていきます。

SWOT分析例【国内マス市場向けシャンプー】

既に出来上がったものを見ると簡単に見えるのですが、このSWOTを埋めるステップが一番つまずくポイントです。うまくアイディアが出てこない人の方が多いと思います。

そこで、SWOTそれぞれの項目をどのように埋めていけばいいのか、コツを紹介していきます。

機会(O)と脅威(T)のアイディアの出し方

まず、外部環境である機会(O)と脅威(T)でのアイディアの出し方のコツを紹介します。

外部環境とは自社や事業の外側を取り巻く状況のことです。

ちなみに、外部環境が内部環境に影響があることもあるため外部環境の機会(O)と脅威(T)から埋めるのが一般的です。

以下観点それぞれで、事業にとっての機会、脅威は具体的に何なのかを洗い出していきましょう。

① マクロ環境で事業への機会・脅威はないか
  • 政治・経済的観点(規制緩和、景気動向など)
  • 技術的観点(技術革新など)
  • 社会的観点(人口の増減、法改正など)
②顧客視点で事業への機会、脅威はないか
  • 使用率
  • 嗜好やニーズの変化
  • 生活スタイルの変化
③競合による事業への機会、脅威はないか
  • 競合の数
  • 競合のシェア
  • 競合の販売チャネル

強み(S)と弱み(W)のアイディアの出し方

次に、内部環境である強み(S)と弱み(W)でのアイディアの出し方のコツを紹介します。

内部環境とは自社や事業の中を取り巻く状況のことです。

以下観点それぞれで、事業の強み、弱みは何なのかを洗い出していきましょう。

① 自社の経営資源において強み、弱みはないか
  • 人的リソース
  • お金
  • 設備
  • ブランドや製品、サービス
② 競合と以下を比較しての強み、弱みはないか
  • シェア
  • 開発力
  • ブランド力(認知度、ブランドイメージなど)
  • 展開している事業の数
  • 海外での売上状況

アイディアを出すときはチームで行うのがベター

上記で挙げた観点でSWOTそれぞれについて見ていくと、思い当たる項目が出てくると思います。一つずつ付箋などを使ってアイディアを出していきましょう。

SWOTはアイディアを出すフェーズが一番難しいです。観点が多いため、どうしても抜け漏れが発生してしまうためです。そのため、アイディア出しのフェーズはチームで行うのがベターです。

様々な部署のメンバーを集めて、SWOTそれぞれについて付箋でブレストしたあと、似たものをグルーピングし、重要なものを整理していくのがよいでしょう。

STEP③ 戦略を立てる【クロスSWOT分析】

SWOTはある程度埋められた!・・・で、ここからどうしよう

SWOTを埋められてもまだ分析は終わりではありません。SWOTではあくまで状況を整理しただけなので、ここからどんな戦略をとっていくか考えてSWOT分析は完了です。

そこで、戦略に落とし込むためにSWOTを外部環境と内部環境で掛け合わせて考察します。「クロスSWOT」といいます。

 クロスSWOT分析例【国内マス市場向けシャンプー】

ではそれぞれの領域について考えてみましょう。

機会(O)×強み(S)

この領域では、強みを活かして機会を最大化する戦略を考えます。

今回の例だと、強みである高い開発力を生かして、機会である自宅ケア、地肌悩みに対応する高品質な商品を提供する、などの施策が考えられます。

機会(O)×弱み(W)

この領域では、弱みを克服して機会を得る戦略を考えます。

今回の例だと、弱みであるイメージの固定化を克服するためにインフルエンサーとコラボした新しい商品ラインを作成し、自宅ケア、地肌悩みに対応するといった施策が考えられます。

脅威(T)×強み(S)

この領域では、強みを活かして脅威を回避する戦略を考えます。

今回の例だと、強みである全国の販売網を活かし、脅威である競合ブランドが進出していない販路で販売する、などが考えられます。

脅威(T)×弱み(W)

この領域では、弱みと脅威を最小限に抑える戦略を考えます。

今回の例だと、新商品ラインを出すことで、弱みであるブランドイメージを刷新し、競合品の脅威を回避する、といった戦略が考えられます。

戦略を具体策に落とし込む

戦略が立てられたら、どの戦略を取るか、具体的な数値目標やアクションプランに落とし込んでいきましょう。

今すぐ使えるテンプレート公開

SWOT分析を使えるようになるコツは、埋めてみることです。自分の担当している仕事や他の企業を例に、実際にSWOT分析を行ってみましょう。

すぐに使えるテンプレートも公開しますので、ぜひ参考にしてみてください。(SWOT,クロスSWOT分析ができる2枚のシートです。

SWOT分析テンプレートダウンロード(Powerpoint形式)

以上、0から始められるSWOT分析のやり方を紹介しました。

 

 

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