【ヒットのコツ】事例から学ぶ!ネーミングを変えたら売れた商品6選

ヒット商品のマーケティング

お店で商品を選ぶとき、まず見るのが商品の名前=ネーミングですよね。

ただキャッチ―であればいい、とにかく目立てばOKというわけではありません。
商品の特徴やメリットなど、核心となる価値をいかに的確に示せるかどうかがとても重要です。

今回はネーミングに悩む人や、売れるアイデアが欲しい人向けに、ネーミングを変えたことで大きく売上を伸ばすことに成功した商品を紹介していきます。

事例を参考にしながら、ネーミングやアイデアのコツを探していきましょう。

本記事を書いた人

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

ネーミングを変えてヒットした商品

①鼻セレブ

画像:王子ネピア

1996年に発売した当時は「ネピア モイスチャーティシュ」という名前でしたが、当時は保湿ティッシュの認知がほとんどない状況。

「ウエットティッシュ」を混同した消費者から「濡れていない」と問合せを受けることもありました。

そこで、「鼻をかむときに使う高級ティッシュ」というコンセプトが一言で伝わるよう、2004年に商品名を「鼻セレブ」に変更しました。

改名とともに、ふわふわ感、やわらかさが直感的に伝わるうさぎやゴマフアザラシなどの動物をデザインに採用。

その結果、売り上げはなんと10倍に伸びる大ヒットになりました。

② ネジザウルス

画像:エンジニア

2002年の発売以降、「ネジを外すことに特化したことが画期的」と話題となり、シリーズ累計500万本を超える大ヒットを記録したヒット商品です。

発売当時は「小ネジプライヤー」という名前だった同商品。プライヤーというのはペンチのように物を挟んだり切ったりする道具のことですが、消費者に馴染みがなく受け入れられませんでした。なんと発売初月の売上はたったの15丁だったそうです。

そこで、ネジ頭をガッチリつかむ力強さを恐竜に見立てた「ネジザウルス」に決定しました。するとみるみる売れ行きが伸長したのです。

工具という日常に馴染みがないカテゴリーでは、購入時にどれを選んでよいかわからないという人は少なくないはず。そんな中、キャッチ―で親しみやすく、機能をイメージしやすい名前にすることで、多くの消費者に受け入れられる結果となったのでしょう。

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③ 闇落ちトマト

Twitterで「絶妙なネーミングセンス」と話題となった同商品。

この黒い部分は「尻腐れ」という生理現象によるもので、味は問題ないのに見た目が悪いため、一般には流通していなかったそうです。

しかしそれではもったいないということで、新潟市にある曽我農園が、一計を案じて「闇落ちとまと」の名前で売り出すと、たちまち人気商品になりました。

発想の転換で価値がなかったものに付加価値を与えた、素晴らしいアイデアです。

④ まるでこたつソックス

画像:岡本

国内トップの靴下メーカー岡本が、2013年に冷え対策用の靴下として発売したのが「三陰交をあたためるソックス」でした。

大学や大手繊維会社と共同開発した渾身の商品でしたが、当初は思うようなユーザー獲得には至らず、売上に中々つながりません。

そこで、2015年に商品名を「まるでこたつソックス」に変更。機能はそのままに、デザインを変更し、バラエティショップで発売開始すると、すぐさま売れ筋商品となり、売上はなんとリニューアル前の17倍を記録。

足もとを温めたいというユーザーに対して、ベネフィットがわかりやすく伝わるネーミングにしたことで大きなヒットにつながりました。わかりやすさがいかに大切なのかよくわかる事例です。

⑤ お~いお茶

画像:伊藤園

1984年に発売された、伊藤園のロングセラー商品「お~いお茶」。実は元々「缶入り煎茶」という商品名だったのを知っていましたか?

世界初の緑茶飲料として発売した同商品でしたが、茶業界では一般的だった「煎茶」という名前が消費者に伝わらず、なんて読むのかといった問い合わせが相次ぎました。

そこで、お茶であることがわかりやすく、かつ消費者が親しみを持てるような名前として「お~いお茶」を採用。合わせてパッケージを、古来より水筒に使われた竹筒をイメージしたデザインに変更したところ、一気に話題に。

このネーミング変更をきっかけに、緑茶飲料市場が大きく拡大していきました。

⑥ 金魚真珠

画像:サンブンノナナ

伊勢志摩の養殖真珠を使ったジュエリーを製造販売するサンブンノナナ。
その新商品「金魚真珠」がひそかなブームとなっています。

真珠といえば丸くて大きいものほど価値があるとされ、形が悪い真珠は廃棄されることがほとんどでした。

そこで、突起がついてしまった真珠を、その突起を金魚の尾ひれに見立て「金魚真珠」と命名。ジュエリーとして加工して販売したところ、百貨店でも販売されることになったのです。

中国では「金魚」の発音は、お金が余る事を意味する「金余」と同じ発音である事から金運の象徴とされています。また真珠の宝石言葉は、「健康」「長寿」「富」を表します。

ネーミングによって、今まで捨てられていた素材を、女性が思わずつけたくなる縁起物のジュエリーへと変貌させた好事例です。

事例から学ぶネーミングのコツ

ネーミングを変えて大きく売上を伸ばすことに成功した事例6つを紹介しました。

紹介した事例からは、ネーミング成功のコツが見えてきます。

  • ネーミングは消費者にとっての「わかりやすさ」が最も重要
  • わかりやすさは、その商品の価値を突き詰めていくことで見つかる
  • ターゲットが興味を持つかという視点を持つことで成功確率が上がる
  • ネーミングをどのようにパッケージや広告に落とし込むかもポイント

以上、ネーミングを変えてヒットした商品6選を紹介しました。アイデアの参考になれば幸いです。

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