マーケティングミックス(4P)とは?実際に活用する方法【保存版】

マーケティング基礎知識

マーケティングミックスってなに?どうやって使うの?

そんな方に向けて、本記事ではマーケティングミックスとは何か、実際に使うコツを事例も使いながらわかりやすく解説します。

これからマーケティングを勉強したい方、知っているけどうまく使えない方はぜひ読んでみてください。

本記事を書いた人

リコッタ
リコッタ

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

マーケティングミックスは4つの手法のこと【簡単】

マーケティングミックスとは「顧客にどうやって買ってもらうかを考えるための4つの観点のこと」です。
以下の4つの観点の頭文字をとって「4P」とも呼ばれています。

  • Product:製品
  • Price:価格
  • Place:流通
  • Promotion:広告宣伝」

なぜこの4Pをわざわざ使うのかというと、抜けモレなくマーケティング施策を考えるためです。

例えば、

上司
上司

市場分析の結果を受けて、40代のコーヒーにこだわる人に向けて高級なボトルコーヒーを売ろう!どんなマーケティング施策にしたらよいかな?

若手社員
若手社員

高級感のあるパッケージにしたらいいんじゃないでしょうか?

上司
上司

値段はどうする?その他にも考えるべきことありそうだから、会議用にたたき台作っておいてもらえるかな?

若手社員
若手社員

うーん、値段とかも他にも色々考えなきゃいけないし、どうやって整理したら良いんだろう?

こんなとき、どうやって売ろうかと考えると色んなアイディアが出てしまいます。
また、人によってアイデアが広告に偏ったり値段に偏ったりしてしまい、どれが適切な手段か判断しにくくなってしまうこともあります。

そこで、マーケティングミックス(4P)の軸で整理して考えると、抜けモレなく一貫性のある施策を考えることができるのです。

マーケティングミックス(4P)はいつ使うもの?

「マーケティングミックスはどんなときに使うか」についても触れておきます。

このマーケティングミックスは、マーケティング戦略全体でみたときには「戦略をいかに実行していくか?」を考えるするときに使います。マーケティング戦略の最後のプロセスです。

 

つまり、マーケティングミックスでは、それまで考えた戦略をいかに体現するかがポイントとなります。
マーケティングミックスにおいて、戦略と一貫性のないマーケティング施策をとってしまうと、せっかく今まで考えた戦略が水の泡となってしまうこともあるのです。

マーケティング戦略の全体の流れについては、以下記事で簡単に解説しているので参考にしてみてください。

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マーケティングミックスをうまく使う方法【考えるコツを解説】

若手社員
若手社員

いざ4Pで整理してみよう!と思ったけど、うまくアイディアを埋められない・・・

こんな風に思ったことのある方も多いのではないでしょうか。

そこで、マーケティングミックス(4P)を実際に考える方法やコツを、4Pの観点それぞれについて詳しく解説していきます。
ここをしっかり読めば、実際の仕事でもマーケティングミックスを活用できるはずです。

① Product:製品

Product領域で考えるゴールは、どんな製品を提供するかを決めることです。

また、製品自体について考えることになるので4Pの中でも最も重要な要素となります。

Productについて考える際には以下3つの観点でアイディアを考えるのがコツです。

  • コアの価値:商品名やコンセプトなど
  • 中間の価値:パッケージやデザインなど
  • 付随価値:アフターサービスやカスタマーサービスなど

また、自社のブランドイメージと合っているか、他社と差別化できているか、といった観点も必要になります。

もし製品を変えられなかったり、その決定権を担っていない部署の方などは、いったんここは固定したまま他の箇所を考えてよいと思います。

② Price:価格

Price領域で考えるゴールは、製品の価格を決めることです。

以下4つの観点で考えると、アイディアを出しやすいです。

  • コスト:製造コストや流通マージン等含めた販売にかかるコストよりも下回っていないか。
  • 顧客が感じる価格価値:製品を使ったときに顧客がいくらまでなら払えると感じるか。メーカーなどではアンケートなどで製品を使ってもらったときに聞き取り調査などで聞いていくことが多いです。
  • 競合他社の価格帯:競合と価格で比べたときに顧客が納得して買えるかどうか。
  • 自社ブランドの価格帯:自社のブランド価値を損ねない価格帯かどうか。

② Place:流通チャネル

Place領域で考えるゴールは、製品をどこで売るかを決めることです。

例えば新しく化粧品を新発売するときに、ドラッグストアで売るのか、デパートで売るのか、ECで売るのかによってどんな人が買ってくれるか変わってきますよね。

ここでは、狙ったターゲット層や考えた商品コンセプトを実現するためにはどこで売るのがベストなのかという観点で流通チャネルを考える必要があります。

以下観点で考えるのがコツです。

  • 販売する場所:幅広い人に届けたいか、狙った人に届けたいか。幅広く届けたい場合はドラッグストアやスーパーなどの複数チャネルを活用するなど。
  • チャネルの長さ:流通卸を通すか、直接顧客に届けるか。
  • 商品情報の届け方:買う前にどれくらい情報が必要か。買うときに情報が必要な家電などは、量販店やテレビショッピングなどでしっかり説明して売るのが一般的。

④ Promotion:広告宣伝

Promotion領域で考えるゴールは、狙った顧客に商品の情報をどうやって伝えるかを決めることです。

いい商品を作って、ドラッグストアに並べたとしても、誰も商品について知らなければ売れていきません。どうやって商品について知ってもらうか、商品のどんな点を伝えると買ってもらえるのかを考える必要があります。

以下観点で考えるとアイディアが出やすいです。

  • 誰に伝えるか:狙ったターゲット層に効果的に伝えることが前提です。
  • 何を伝えるか:商品のどのポイントを伝えるのが一番ベストか。情報量が増えると何を伝えたいかあいまいになる傾向があるので、端的に魅力的なポイントを伝えられるのがベストです。
  • どんなメディアを使うか:テレビCMなのか、SNS広告なのか、雑誌なのか等によって誰がどんなときに見るかが変わります。狙ったターゲットにあったメディア選定が必要となります。

使えるようになるには、とにかくマーケティングミックスを埋めてみること

実際に筆を走らせてアイディアを埋めてみることが、マーケティングミックスを使いこなせる近道です。

以下例題を、上記のポイントも観ながら、4Pのそれぞれの観点でアイディアを埋めてみましょう。

・新ビールを20代女性に売るにはどんなマーケティング施策が考えられる?
・ドローンを一般家庭に売るにはどんなマーケティング施策が考えられる?

マーケティングミックスの成功事例【フィリップスノンフライヤー】

実際の現場でマーケティングミックス(4P)をどう使われているのかのイメージをもつため、過去に企業がマーケティングミックスを活用して成功した事例を見てみましょう。

フィリップスのノンフライヤーという商品を知っていますか?
2013年に発売し、油を使わなくとも揚げ物ができると話題になった商品です。

ノンフライヤー - 油を使わないヘルシーな調理家電 | Philips
フィリップスのノンフライヤーは熱と空気で揚げる調理器です。余分な脂肪分を最大80%カット、油なしで揚げる、焼く、蒸す。「高速空気循環×らせん熱風」で、外はサクッ!中はジューシー!フィリップスだからできた「おいしさ」と「ヘルシー」の両立。後片付けやお手入れもラクラク。

フィリップスは発売当時、すでに海外で発売していた「エアフライヤー」という商品を日本でも発売しようと考えました。熱風を高速で循環させることにより、油がなくても揚げているのと同様に仕上げることができる画期的な商品でした。

フィリップス日本支社は、日本市場でこの革新的なコンセプトを伝えるため、商品名を「エアフライヤー」ではなく「ノンフライヤー」という商品名に変え、販売チャネルでは商品の使い方やレシピなどを積極的に提供し、「体験の場」とセットで販売しました。

そして「油がなくても簡単に揚げ物ができる」ということを効果的に消費者に伝えることに成功し、初年度5万台の販売予定であったところ、目標台数を4倍に引き上げる大ヒットとなったのです。

フィリップスの事例を4Pにまとめると以下になります。仕事で資料化するときは以下のように4象限にまとめるのが一般的です。

マーケティングミックス(4P)はメーカーの商品開発の際にもよく使うフレームワークです。
狙いが当たるとかなりやりがいがあります。

ぜひ活用できるよう、参考にしてみてください。

本記事のまとめ

記事のポイントをまとめます。

  • マーケティングミックスとは、顧客にどうやって買ってもらうかを考えるための4つの手法(Product,Price,Place,Promotion)のこと
  • 抜けもれなくマーケティング施策を考えるための軸として使う
  • 使ってみるとアイディアを出すのは難しいので、考えるコツを使うと埋めやすい
  • 実際に活用できるようになるには、例題などを使って4Pを埋めてみること

 

以上、マーケティングミックスについての解説でした。

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