小林製薬から学ぶ!キャッチーなネーミングをつくる7つの法則

マーケティング実践

「ケシミン」「熱さまシート」など、老舗日用品メーカーの小林製薬が発売する商品のネーミングには、思わずクスっとさせられる「小林製薬らしさ」があり、ネットでもしばしば話題になっています。

小林製薬のネーミングのすごさは、すぐに覚えられるキャッチーさと、何をしてくれる商品なのかわかりやすいこと。

この「キャッチーさ」「わかりやすさ」は、ネーミングやキャッチコピーを考えるときに最も重視したいポイントであり、それを体現している小林製薬からは学べることが多いはずです。

そこで今回、小林製薬が生み出した数々の名商品のネーミングに共通する法則を調査しました。

そこからわかった7つの法則から、ネーミングのコツを学んでいきましょう。

本記事を書いた人

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

小林製薬のネーミングから見る7つのヒットの法則

【ダイレクトの法則】効果効能をまるっとそのまま表現

何をしてくれる商品なのかをダイレクトに表現しているネーミングです。

同社の商品は、このダイレクトパターンが一番多いように見えます。

消す+シミ=ケシミンなど、サ行は丸めるといった小技も光ります。

・熱を冷ますシート=熱さまシート
・のどに塗る=のどぬ~る
・傷を乾かす=キズドライ
・コリをほぐす=コリホグス
・内脂を取る=ナイシトール
・シミを消す=ケシミン

【ケアorキュアの法則】治したい症状+“ケア” or “キュア”

治したい症状と「ケア」または「キュア」を組み合わせたネーミングです。

キュアの方が少し女性向けの印象を持ちます。

背中+キュア=セナキュア、サカムケ+ケア=サカムケアなど、カ行を丸めるといった小技がやはり光っています。

・こむら返り+ケア=コムレケア
・サカムケ+ケア=サカムケア
・匂う息+ケア=ブレスケア
・肌の黒ずみ+キュア=クロキュア
・背中のニキビ+キュア=セナキュア

【ピタンの法則】止めたい症状+“ピタン”

止めたい症状と「ピタン」を組み合わせたネーミングです。

耳鳴りなど、早く止めたい症状に使われています。

止める=ピタン、といったオノマトペ(擬音語や擬態語)は、同社のネーミングでよく使われているテクニックです。

・ガス溜まり+ピタン→ガスピタン
・耳鳴り+ピタン→ナリピタン
・アルコールの不調+ピタン→アルピタン

【ノンの法則】消したい症状+“ノン”

消したい症状と「ノン」を組み合わせたネーミングです。

止めたいというよりは、完治させたい、消してしまいたいといったニュアンスの症状のときに使われています。

否定を意味する「No」を「ノン」とすることで、口ずさみやすくキャッチーな印象にしています。

・傷跡+ノン=アットノン
・ズキズキ頭痛+ノン=ズッキノン
・物忘れ+ノン=ワスノン

【ラックの法則】軽減したい症状+“ラック”

軽減したい症状と「ラック」を組み合わせたネーミングです。

完治したいというよりは、軽減したいことが多い症状に使われています。

「楽にする」の「楽」を「ラック」とすることで、覚えやすくキャッチーな印象にしています。

・イライラ+ラック=イララック
・四十肩+ラック=シジラック
・低気圧不調+ラック=テイラック

【アorンの法則】治す対象+“ア” or “ン”

治したい場所や症状に「ア」や「ン」を組み合わせたネーミングです。
語呂をよくするために、ぼうこう+「ン」=ボーコンなど、新たな文字を入れたりもしています。

アやンをつけることで、覚えやすく親しみやすい印象になっています。

・ぼうこう+ン=ボーコレン
・胃酸逆流+ア=ギャクリ
・お尻+ア=オシリ
・鼻+ア=ハナノア

【説明書の法則】使用状態や使用方法をそのまま表現

どのように使うものか、使用する状態や方法を説明書のように表現したネーミングです。
医薬品よりは日用品に多く見られます。

短いコピーの中に何をしてくれるのかを詰め込んだ、ライティングスキルが光るネーミングです。

トイレ洗浄中
髪の毛集めてポイ
チン!してふくだけ
トイレその後に

小林製薬に見るキャッチ―なネーミングのコツとは?

以上で紹介した7つの法則には、ネーミングに使えるヒントが多く含まれていたのではないでしょうか。

得たヒントを実際の仕事で活用するには、以下の手順で試してみることをおすすめします。

① 自身の商品や企画の要素を、細かいキーワードに分解してみる
②「その商品やサービスでできること」を、英語やオノマトペで言い換えてみる
③ ①や②を組み合わせてみて、共通する音があれば語呂合わせをしてみる
④ ③に接頭語や接尾語を入れてみる
⑤ 逆にキーワードを多く組み合わせて「長すぎる」くらいの文章で表現してみる

以上、小林製薬から学ぶキャッチ―なネーミングをつくる法則について紹介しました。

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