なぜTwitterやInstagramより人気?note(ノート)の利用者が急増する理由

ヒット商品のマーケティング

note(ノート)」とは、誰でも記事や動画などを発信できるメディアプラットフォームです。私も利用しています。

ヒット商品研究所|note
ヒット商品が売れた理由を3つのポイントから図解解説 |このアイデア使える!」が見つかるサイト→ | 管理人:花王でヘアケアのマーケティング→食べログで新規事業立ち上げ→フリーランスの31歳・リコッタと申します。

2014年にサービスを開始し、2020年5月には月間アクティブユーザー(MAU)が6,300万を突破。Twitter(4,500万)、Instagram(3,300万)を超え、LINE(8,800万)に迫る勢いとなっています。

 『note』MAU数の推移

画像:note プレスリリースより

会員登録数は260万人となり、1日に平均2.6万件のコンテンツが投稿される巨大プラットフォームに成長。
個人の発信のみならず、キリンビールがファンとの交流に活用するなど企業のマーケティングの場としても欠かせない存在になりつつあります。

本記事では、多くのSNSがある中、なぜ「note」が人気を集めているのか、その理由をマーケティング観点から分析し、皆様のアイデアのヒントになるトピックスをお伝えします。

本記事を書いた人

リコッタ
リコッタ

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

『note(ノート)』が人気を集める理由

noteが人気を集める背景には、書き手を応援する様々な仕組みでユーザーの信頼を獲得していることにありました。

本記事では、以下3つのポイントから解説しています。

『note(ノート)』がヒットした3つの理由

  • クリエイターファーストのサービス設計
  • ビジネス基盤になるマネタイズのしやすさ
  • 「Twitter」と「本」の間をとったポジショニング

ヒットの理由① クリエイターファーストのサービス設計

通常SNSやWebメディアは「ユーザーファースト」を掲げています。つまり情報を発信する人よりもそれを見る人のことを優先する、ということです。

一方noteは、“だれもが創作をはじめ、続けられるようにする”というキャッチフレーズのもと、「クリエイターファースト」でUIUXを設計していることが最大の特徴です。

例えば、noteには誰でも自由に文章・絵・写真など多様なコンテンツを投稿することができますが、機能を絞ったシンプルな使い勝手から、誰でも直感的に使いこなすことができます。

さらに投稿数や頻度に応じて運営から「〇回スキがもらえた」「〇週連続投稿達成」などの通知がもらえて、継続して発信するモチベーションを与えています。

もう一つの書き手のモチベーションを維持する仕掛けとして、noteでは定期的に書き手に「お題」の出題をしています。

例えば、新しい元号が発表されたばかりの昨年4月には、「#令和元年にやりたいこと」というお題で文章を書いてもらうよう呼びかけました。数々のお題があるだけで、文章やイラストを発表するきっかけとなっています。

noteでは季節や時期に応じてコンテストやお題が提供されている

また、noteは人気順などのランキング機能がありません。ランキングではなく、タグやコンテンツによって、興味がある人に広がっていく設計となっているため、まだ投稿数が少ないクリエイターの記事にもコメントやいいねが届きやすくなっています。

クリエイターファーストの様々な仕組みによって、クリエイターとコンテンツが増え、コンテンツが増えると読者が増え、それがさらなるクリエイターを呼ぶ…という好循環を生み出したのです。

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ヒットの理由② ビジネス基盤になるマネタイズのしやすさ

noteではコンテンツを無料で見せるか有料で見せるか、値段設定もすべてクリエイターにゆだねられています。

無料記事でも、共感・感動した人が自主的に対価を払う「サポート」機能も用意。20年2月には、有料オンラインサロンをnote上に開設できる機能も追加し、ファンを増やし収入を得るための機能が豊富に用意されています。

noteの「公開設定」画面では、価格設定もすべてクリエイターが設定できる

「ストア機能」も特徴的です。「STORES」「BASE」「minne」などECプラットフォームとの連携を強化しており、対象プラットフォームで販売している商品一覧をnote上でも表示することができます。

メディアとしての「見せる」機能だけでなく、クリエイターがマネタイズできる機能を追加することで、クリエイターや企業が継続して続けられるビジネス基盤を作り上げたことも、多くのコンテンツが集める要因でしょう。

ヒットの理由③ 「Twitter」と「本」の間をとったポジショニング

noteは他のSNSを比べて炎上しにくい傾向があります。これは偶然ではありません。

ネットのリアルタイム性と、本が持つ信頼性。このいいところを取り合わせた独自のポジショニングが、クリエイターの深いコンテンツと、ユーザーの安心感につながっているからです。

よく炎上するといえばYahoo!ニュースのコメント欄ですが、大きな特徴は「フロー型」という点。SNSの多くは情報が流れていく性質にあるので、気軽に投稿できることから炎上につながることも少なくありません。

一方noteの性質は「ストック型」。ランキングや広告がなく、クリエイターのページにストックされる特徴から、クリエイターはコンテンツの質で勝負するしかありません。
よってTwitterなど他SNSと比べると情報は深く、量よりも質が重視される傾向にあります。

作り込まれたコンテンツにアンチコメントは書きづらいもの。またnoteにあるのは「スキ」ボタンだけなので、コンテンツを見るユーザーは「ネットで軽く本を読む」ような感覚で楽しんでおり、ネガティブなコメントが生まれにくい傾向にあるのです。
実際noteで人気が出たコンテンツがそのまま本として発売されるケースも少なくありません。

ネットのリアルタイム性と、本が持つ信頼性を掛け合わせた独自の設計により、質の高いコンテンツが生まれ、ユーザーの信頼感につながっています。

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『note(ノート)』人気の理由 まとめ

以上をまとめると、『note』がヒットした理由は以下3点と考えられます。

『note(ノート)』がヒットした3つの理由

  • クリエイターファーストのサービス設計
  • ビジネス基盤になるマネタイズのしやすさ
  • 「Twitter」と「本」の間をとったポジショニング

他にもヒット商品の裏側なども解説していますので、ぜひアイデアの参考にしてみて下さいね。

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