【企業研究のタネ】コスメECサイト「NOIN」が若年層に人気を集める理由

ヒット商品のマーケティング
NOINプレスリリースより

2018年に開始し、わずか3年で250万DLを突破。
10代~20代女性に絶大な人気を集める、コスメECサイト「NOIN(ノイン)」。

資生堂、KOSE、デパートコスメなど業界大手の商品を次々と取り扱い、2021年7月現在で19,000SKU近くの商品を取り扱っています。

2020年にはコンビニ大手・ファミリーマートのコスメブランド「sopo(ソポ)」のプロデュースを手掛け、発売4か月で30万本を突破し大成功を収めたことでも話題となりました。

関連記事 若者を呼ぶ集客基地へ SNSで話題のファミマ限定コスメ「sopo」のヒット戦略

若者を呼ぶ集客基地へ SNSで話題のファミマ限定コスメ「sopo」のヒット戦略
2020年11月にファミリーマートが新たに立ち上げたコスメブランド「sopo(ソポ)」。国内最大手のコスメECサイト「NOIN」とコラボしたsopoは、発売4か月で30万本を突破する売れ行きを見せています。そのヒットの裏側にある3つの理由とは?

本記事では、なぜNOINがわずか3年で化粧品ECとしての地位を確立することができたのか、その裏側をマーケティング観点から分析し、皆様のアイディアのヒントになるトピックスをお伝えします。

本記事を書いた人

リコッタ
リコッタ

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

NOIN(ノイン)が成功した理由

NOINが人気を集めた背景には、コスメというカテゴリーに対する消費者ニーズを上手く捉えた戦略がありました。

本記事では、以下3つのポイントから解説しています。

『NOIN(ノイン)』が成功した3つのポイント

  • “どれがいいのかわからない”を解決する「メディア」×「EC」
  • 若者との接点を作るInstagramコンテンツ
  • 韓国コスメからデパコスまで網羅する豊富な商品数

成功の理由① “どれがいいのかわからない”を解決する「メディア」×「EC」

NOINが立ち上がった2018年といえば、すでにAmazonや楽天などネットショッピングで買うことが一般化していた時代。

そんな中で化粧品ECとして成功できた背景には、コスメというカテゴリー特有のユーザーインサイトがありました。

それは「どれが自分に合うのかわからない」というものです。

コスメは肌との相性や感触、色味や香りなど、自分に合うかが重要なカテゴリーの一つ。

SNSで気になるコスメを発見しても、「ECでいきなり買って失敗しないかな」「他にどんな商品があるのかな」など、なかなかネットでの購入をしにくいという側面があります。

そんな課題を解決しようと立ち上がったのがNOINでした。

NOINを見ると、一般的なECサイトに比べてレビュー評価や口コミなどの第三者による評価が、様々な切り口から掲載されています。

商品詳細ページには、中身や使い方、口コミなどの商品情報がかなり詳しく書かれていて、購入する前の不安を取り除くようなコンテンツを提供しています。

編集部による様々な切り口からのレビュー記事も数多く掲載

 画像:NOIN ショッピングサイトより

アットコスメのような「メディア」としての機能と、欲しいと思ったらすぐに購入できる「EC」の機能を掛け合わせることで、「どれが自分に合うのかわからない」というユーザーの不安を解消しているのです。

この「メディア」×「EC」という新しいポジショニングによって、ECサイトとしては後発ながら多くのユーザーに支持されるブランドに成長したのでしょう。

商品を選ぶときの不安や不便を取り除くことで、後発だったとしてもユーザーの心をつかむことができる

関連記事 ポジショニングって何?知っておくべき意味と成功のポイント

ポジショニングって何?知っておくべき意味と成功のポイント
ポジショニングとは、「競合に勝てる土俵を探すこと」です。本記事ではポジショニングとは何か、競合に勝てるポジショニングの探し方を、企業事例を用いながらわかりやすく解説します。

成功の理由② 若者との接点を作るInstagramコンテンツ

NOINは元々ECよりも前から、InstagramでSNSメディア「NOIN.TV」を展開してきました。
今ではフォロワーが約25万人に達しています。

NOIN.TV instagram

 

この投稿をInstagramで見る

 

NOIN.tv(@noin.tv)がシェアした投稿

この「NOIN.TV」の企画・コンテンツによって、若者と密な接点を確立できていることもNOIN成功の理由です。

Instagramでは、「落ちないリップまとめ」「韓国ドラマで登場したコスメ」など、若年層の関心が高い切り口で様々なコスメを紹介し、ユーザーを引き付けています。

Instagramでは直接外部リンクを貼れないため、直接購買につなげることを目的としていません。
あくまでもユーザーと同じ目線でコスメ情報を発信することで、ユーザーのNOINに対する信頼感、ブランド価値を高めているのです。

実際インスタライブでは、NOIN編集部が紹介した商品が次々と売れていき、次々と「買ったよ」というコメントがついていきます。

SNSでのユーザーコミュニケーションによって、NOINに対する信頼感を形成し、「コスメといえばNOIN」というブランド価値を高めたのです。

消費者目線で役に立つ情報を発信し、少しずつブランド価値を高めることが結果的に購買につながる。

関連記事 知っておくべきブランディングの基本【正しい意味と使い方を解説】

知っておくべきブランディングの基本【正しい意味と使い方を解説】
「ブランディングって何?自社のブランド力を高めたいけどどうすればいいの?」という方へ、ブランディングの基本的な意味と進め方についてわかりやすくまとめています。

成功の理由③ 韓国コスメからデパコスまで網羅する豊富な商品数

NOINが取り扱う商品数(SKU数)は、なんと19,000SKU近く。多すぎてイメージがつきにくいかもしれませんが、LOFTの約3倍近くの数です。

この豊富なSKU数も、NOINが躍進した要因です。

早期にブランド数やSKU拡大で武器になったのが韓国コスメでした。若年層から人気を集める韓国コスメの取り扱いが増えたことは、NOINが成長する大きな足掛かりとなっています。

さらに2019年には資生堂やKOSEなどのマスブランド、2020年にはADDICTIONなどのデパートコスメブランドも参画しました。

NOIN 取り扱いSKU数の推移

資料:NOIN 採用情報より

店頭でのコミュニケーションを重視するこれらメガブランドを取り扱うまでには、多くの困難があったことでしょう。

「自分に合ったものを選びたい」というユーザーニーズに応える豊富な商品数が、NOIN成長の大きな足掛かりになっています。

いかに「ユーザーの欲しい物が見つかる」を実現するかが物販事業のポイント

NOIN(ノイン)が成功した理由まとめ

以上をまとめると、『NOIN』が成功した理由は以下3点と考えられます。

『NOIN(ノイン)』が成功した3つのポイント

  • “どれがいいのかわからない”を解決する「メディア」×「EC」
  • 若者との接点を作るInstagramコンテンツ
  • 韓国コスメからデパコスまで網羅する豊富な商品数

他にもヒット商品の裏側なども解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

関連記事 ヒット商品のマーケティング

ヒット商品のマーケティング
ヒット商品が売れた理由をマーケティング観点で3つのポイントから解説。

 

タイトルとURLをコピーしました