ガリガリ君が40周年!ロングセラーであり続ける3つの理由

ヒット商品のマーケティング

1981年に赤城乳業から発売され、2021年で発売40周年を迎えるガリガリ君。
販売本数は年間4億本で、今や国民的アイスの一つと言えるでしょう。

発売以降、味の種類が増えるとともに年間の売上本数も伸長し、12年には初めて年間4億本を突破。
現在までに毎年4億本超えを維持し、21年は5億本の大台突破を目指しています。

ガリガリ君 ソーダ味

画像:赤城乳業 プレスリリース

本記事では、なぜガリガリ君が40年も愛されるロングセラー商品であり続けるのか、その理由をマーケティング観点から分析し、皆様のアイディアのヒントになるトピックスをお伝えします。

本記事を書いた人

リコッタ
リコッタ

大学でマーケティングを専攻し、花王や食べログでマーケティングに5年以上従事。多くの新製品や新規事業を立ち上げてきました。

ガリガリ君が売れ続ける理由

ガリガリ君がロングセラーであり続ける背景には、遊び心と素直さを忘れない、赤城乳業らしいマーケティングがありました。

本記事では、以下3つのポイントから解説しています。

『ガリガリ君』が成功した3つのポイント

  • 攻めと守りのバランスが絶妙な新商品の数々
  • 子どもから大人まで友達に!“愛され”マーケティング
  • こんなところにもガリガリ君!接点を増やすコラボ企画

ヒットの理由① 攻めと守りのバランスが絶妙な新商品の数々

ガリガリ君では長く愛される定番のソーダ味の他に、なんと150種類を超える味が誕生してきました。
皆さんも“推しの味”があるのではないでしょうか。

ガリガリ君 フレーバー図鑑(赤城乳業 公式ホームページリンク)

過去のヒット作だと、「コーンポタージュ味」が挙げられるでしょう。
アイスをまさかのコンポタ味にしたことで大きな話題となり、発売3日で店頭から消えるという大ヒットとなりました。

ガリガリ君 コーンポタージュ味(2012年9月発売)

画像:赤城乳業 プレスリリース

40年の歴史の中で実に多様な味に挑戦し、成功と失敗とを繰り返してきたガリガリ君。
もちろん売れるものもあれば売れないものもあります。

例えば、コーンポタージュ味の成功を受けて発売した「ナポリタン味」はヒットせず、多くの在庫を抱える結果となりました。

ガリガリ君 ナポリタン味(2014年3月発売)

画像:赤城乳業 プレスリリース

失敗も次に活かし、挑戦し続けるのが赤城乳業です。
以降は市場動向やユーザー視点の分析を重視し、ヒット商品の「チョコミント味」や「九州ミカン味」など次々と新味を投入。ガリガリ君“卒業生”を狙った「大人のガリガリ君シリーズ」も発売しました。

失敗を恐れず消費者を楽しませ、一方で失敗はきちんと振り返り次につなげる。
そんな攻めと守りが絶妙なガリガリ君の新商品戦略が、消費者を引き付け続ける大きな理由でしょう。

遊び心を大切にしながら結果と真摯に向き合う姿勢が、現在のガリガリ君を作り上げた

ヒットの理由② 子どもから大人まで友達に!“愛され”マーケティング

ガリガリ君のCMや広告の特徴の1つに、パッケージの「ガリガリ君」がそのままメインキャラクターとして出演し続けていることが挙げられます。

CMのほとんどはアニメーション。一貫してガリガリ君に語らせることで、子どもにとっては身近で、大人にとっては懐かしい「友達」のような存在へと育てています。

ブランドを友達のように仕立てるマーケティングが、子どもから大人まで愛され続ける秘訣でしょう。

実はガリガリ君の妹「ガリ子ちゃん」もキャラクターとして登場しています。
その登場時はガリガリ君ソーダを終売して、ガリ子ちゃんしか店頭に並ばない状態にしたことで大きな話題を呼びました。

ガリガリ君の妹「ガリ子ちゃん」(画像は17年発売の「フルーツミックス味」)

画像:赤城乳業 プレスリリース

一方、キャラクターのみならず、赤城乳業の姿勢にも“愛され力”の秘訣があります。

2016年4月に、25年ぶりの値上げにともないオンエアした赤城乳業「ガリガリ君」の値上げCMは記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

高田渡さんの名曲「値上げ」に合わせて、会長、社長以下社員が頭を下げておわびするCMは、国内外で注目を集めましたが、実は地上波のオンエアはたった3回でした。

しかしながらその素直で誠実な姿勢は、オンエア直後から大きな話題となり、広告専門誌ブレーン(宣伝会議)では、2017年最も多くの広告賞に輝いた、「2017年広告賞・ベストオブベスト」のナンバー1に挙げられています。

赤城乳業「ガリガリ君 値上げCM」(2016年4月)

画像:赤城乳業 プレスリリース

赤城乳業の企業メッセージは「あそびましょ。」というもの。

遊び心と素直さを兼ね備えた、永遠の子どものような“愛され”マーケティングが、子どもから大人まで引き付け、ブランドをまるで友達のような存在に育てているのです。

ブランドをまるで友達のような存在に育てることで、子どもから大人まで愛され続けている

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ヒットの理由③ こんなところにもガリガリ君!接点を増やすコラボ企画

ガリガリ君のカテゴリーは「氷菓」。基本的には暑い日しか売れないシーズン品です。

しかしながらオフシーズンに消費者に忘れられないよう、タッチポイントを多く作る手法を取っています。それが他ブランドとのコラボレーションです。

サッカー日本代表やポケモン、くまモンといった国民的ブランドやイベントと多くコラボしてきました。

今年は資生堂の制汗剤ブランド「シーブリーズ」とのコラボ企画を展開。
なんとガリガリ君をパッケージにあしらった限定デザイン商品を期間限定で発売しました。

シーブリーズ「デオ&ウォーター I(医薬部外品)」ガリガリ君限定デザイン

画像:赤城乳業 プレスリリース

企業の枠を超えたコラボレーションが、消費者とのタッチポイントを増やし、ガリガリ君ブランドを想起するきっかけを作っているのです。

他社とコラボすることで、自社ブランドユーザー以外にもブランドを想起させることができる

ガリガリ君が売れ続ける理由まとめ

以上をまとめると、ガリガリ君がロングセラーを続ける理由は以下3点と考えられます。

『ガリガリ君』が成功した3つのポイント

  • 攻めと守りのバランスが絶妙な新商品の数々
  • 子どもから大人まで友達に!“愛され”マーケティング
  • こんなところにもガリガリ君!接点を増やすコラボ企画

他にもヒット商品の裏側なども解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

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